デーモン・アルバーン / ローリングストーン誌インタビュー (1)


デーモン・アルバーン、ブラー結成からソロ作制作まで25年がかかった理由を語る
- 以下、RO69より

4月30日にソロとして初のアルバム『エヴリデイ・ロボッツ』をリリースするデーモン・アルバーンだが、これまではバンドやコラボレーションが忙しくて、ソロ活動はあまり考えることでなかったと次のように語っている。

「バンドで演奏するのが大好きじゃないっていう人なんかいないからね。素晴らしいことなんだよ。最高の気持ちになれるんだ。だから、ひょっとしたら僕はソロをやることを無意識的に避けていたのかもしれないんだよね」

そもそも自身のソロに取りかかるきっかけとなったのは、2年前にボビー・ウーマックの『ザ・ブレイベスト・マン・イン・ザ・ユニバース』でXLレコーディングのオーナー、リチャード・ラッセルと二人でプロデューサーを務めることだったとデーモンは振り返っている。

「自分たちが取り組んでみたことを、どんどんその先まで持っていきたかったんだよ。そのうち、必然的に2人でバンドを組みたいという話になって、コンセプトやバンド名をいろいろ思案するのも楽しかったんだけど、でも、ある日、リチャードにこう言われたんだ。『あのさ、僕が本当にやりたいことを知りたいんだったら、一応言っておくけど、僕はきみをプロデュースしてみたいんだ』ってね。それで僕も『ということは、作品は僕の名前で出さなきゃならないって話だね』と答えたんだよ」

いざ制作を始めるとなると、デーモンはデジタル音源、カセット・テープ音源、書きつけの原稿などからなる計60曲以上の材料をリチャードに託してリチャードに選別を任せたというが、ソングライティングという意味ではこれまでの作品の中でもコラボレーションが密に行われた内容になっているとデーモンは語っている。なかにはスタジオで2人だけで実験を試みているうちに形になった作品もあり、基本的にデーモンとリチャードの2人だけでスタジオで生み出したアルバムになっているとデーモンは説明している。

アルバムには主なアプローチやテーマが2つあって、そのひとつはロンドン東部で過ごした幼年時代を再訪することだったという。「最初は育った近所に行ってみて、散歩したり、iPadで撮影してみたりしたんだ。僕自身についての考古学的調査っていうかね、特に意識を集中させたい一帯のみをシャットアウトして検分するという感じだったんだ」とデーモンは語っている。

その一方で、もう一つのテーマはテクノロジーによって人間関係がいかに変化してしまったかということを問いかけることだとデーモンは説明している。「自分が生まれ育った一帯を訪れてみることで、電話なんてものが自分の家にしかなかった時代についての視点がしっかりできたと思うんだ」とデーモンは語っていて、「テクノロジーのおかげで自分たちは自分自身により遠くなったのか、それとも近くなったのか、それを問いたいんだよ」と説明している。

なお、アルバムの最終トラック“Heavy Seas of Love”にはブライアン・イーノがヴォーカルとして客演しているが、近所に住んでいるからと共演のきっかけをデーモンは明らかにしている。

「同じジムに行っててそれで知り合ったんだよ。でも、やってることはまるで違うんだけどね。僕のやることは頭をからっぽにしてマシーンで走ったりするようなものばかりなんだ。でも、ブライアンのやることはもっと面白いもので、男女共通クラスのアクアビクスなんだよ。ジムでもやっぱりブライアン・イーノはブライアン・イーノなんだ。僕としてはブライアンの声を聴くことはまれだと思うから、今回は歌ってもらうことにしたんだよ」

今後のソロ作品制作の可能性については次のように語っている。
「この作品によって僕が人生の新しいステージに突入したとも言えるんだけど、でも、次回作についてはまるで別の方向を向いているかもしれないんだ。だから、僕がソロ・アーティストになったかどうかはまだ不確定なことなんだよね」


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